イングランドの各地域の概略
イングランドの地域区分と階層構造
イングランドの行政区分は、日本の都道府県とは異なり、多層的な構造を持っています。
ここでは、それぞれの区分がどのように関連し、どのような階層になっているのかを詳しく解説します。
1. イングランドの主要な地域区分
- リージョン(Regions): 9つの大区分(統計や政策目的)
- カウンティ(Counties): 48地域(ノン・メトロポリタンとメトロポリタンに分類)
- ディストリクト(Districts): 296地域(地方行政を担当)
- ユニタリー・オーソリティ(Unitary Authorities): 58地域(独立した自治体)
2. 各区分の詳細説明
📍 リージョン(Regions)
イングランド全体を9つの大区分(Region)に分けたもので、主に統計や政府の政策策定に使用されます。
- 行政機能はなく、実際の自治はカウンティやディストリクトが担う。
- 例:ロンドン、ノース・ウェスト、ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバー など。
📍 カウンティ(Counties)
イングランドの地方行政を担う重要な区分で、歴史的な背景を持つ地域単位です。
- 48のカウンティがあり、「ノン・メトロポリタン・カウンティ」と「メトロポリタン・カウンティ」に分かれる。
- かつてはすべての地域に存在したが、現在は一部の都市で廃止されている。
📍 ノン・メトロポリタン・カウンティ(Non-Metropolitan County)
田舎や小都市を含む地域で、地方自治体の管理下にあります。
- カウンティの下にディストリクトがあり、行政業務を分担。
- 例:ケント、サフォーク、コーンウォール。
📍 メトロポリタン・カウンティ(Metropolitan County)
大都市圏をカバーするカウンティで、もともと6つ存在しましたが、現在は行政機能を持たず、各都市(メトロポリタン・ディストリクト)に分かれています。
- 都市圏が広がるにつれて自治体ごとに独立する傾向が強まった。
- 例:グレーター・マンチェスター、ウェスト・ミッドランズ。
📍 ユニタリー・オーソリティ(Unitary Authorities)
カウンティとディストリクトの両方の機能を持ち、単独で行政を行う自治体です。
- カウンティの下にディストリクトを持たず、一元的な管理を行う。
- ロンドンや一部の都市も含まれる。
- 例:ブリストル、ミルトン・キーンズ、ストーク=オン=トレント。
📍 ディストリクト(Districts)
市町村レベルの自治を担い、地方税の徴収、都市計画、教育などを担当します。
- ノン・メトロポリタン・カウンティの下に存在し、地方行政を担う。
- メトロポリタン・カウンティでは、ディストリクトが都市単位で行政を管理。
- 例:カンタベリー(ケント県)、マンチェスター、リーズ。
3. 階層別の関係
1. リージョン(9地域) ├─ カウンティ(48地域) │ ├─ ノン・メトロポリタン・カウンティ(District を持つ) │ │ ├─ ディストリクト(296地域) │ │ │ ├─ メトロポリタン・カウンティ(6地域) │ ├─ メトロポリタン・ディストリクト(36地域) │ ├─ ユニタリー・オーソリティ(58地域) ※ County に属さず独立 │ ├─ ロンドン(特別区) ├─ ロンドン自治区(32 Boroughs) ├─ シティ・オブ・ロンドン(1地域)
4. まとめ
- イングランドは、リージョン(大区分)、カウンティ(県レベル)、ディストリクト(市町村レベル)、ユニタリー・オーソリティ(単独自治体)の階層構造を持つ。
- 都市部ではカウンティが消滅し、メトロポリタン・ディストリクトやユニタリー・オーソリティが行政を担う。
- ロンドンは独自の自治体構造を持ち、32のボロ(Borough)と1つのシティ(City of London)に分かれる。
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